週刊住宅産業エクスプレス―vol.972

【1今週の視点~4月景気動向指数/一致指数2カ月ぶり改善も、基調判断「悪化」据え置き】

●景気動向
内閣府が7日発表した4月の景気動向指数(速報値、2015年=100)は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.8ポイント上昇の101.9となり2カ月ぶりに上昇した。
但し、基調判断は景気が後退している可能性が高いことを示す「悪化」に据え置いた。3月の基調判断で6年2カ月ぶりに「悪化」に下方修正されており2カ月連続となる。
一方、数カ月先の景気を示す先行指数は前月比0.2ポイント低下の95.5となり、2カ月連続の悪化となった。
住宅市場は主力の戸建請負で一部駆け込みの反動が出ているが想定の範囲内。先行指標の集客も比較的堅調といえる。
但し、支援策があるとはいえ住宅計画者が積極的に動くには材料不足。米中貿易戦争が落ち着き国内景気が本格回復に向かい、住宅計画者の動きが活発化することを期待したい。
■景気動向指数の推移
景気動向指数の推移資料)内閣府「景気動向指数」
 

【2.業界動向

 2018年度【環境設備機器】の採用状況
~平均採用率/太陽光54.3%、/燃料電池17.9%、/蓄電池15.1%/HEMS51.5%
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、住友林業、パナソニックホームズ、旭化成ホームズ、三井ホーム、トヨタホームetc…
 

 

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1217 (7/16/2024) - 【1.今週の視点】 5月新設住宅着工戸数▲5.3%、2カ月ぶり減/持家▲8.7%、30カ月連続減 ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると5月の新設住宅着工戸数は65,882戸、前年同月比▲5.3%(前年5月3.5%増)…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1216 (7/5/2024) - 【1.今週の視点】 6月月例経済報告/現状判断「景気は、このところ足踏みも緩やかに回復」据え置き ●景気動向 内閣府が27日発表した6月の月例経済報告によると、国内景気の現状判断を「このところ足踏みもみられるが、緩やかに…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1215 (6/28/2024) - 【1.今週の視点】 5月消費者物価2.5%上昇/電気代14.7%上昇 ●消費者物価 総務省が21日に発表した5月の全国消費者物価指数によると、変動が大きい生鮮食品を除く総合が107.5となり、前年同月比2.5%の上昇とな…続きを読む

 

by .