週刊住宅産業エクスプレス―vol.1171

【1今週の視点】

6月消費者物価指数3.3%上昇、22カ月連続上昇

●消費者物価
総務省が21日に発表した6月の「全国消費者物価指数」(2020年基準)は生鮮食品を除く総合で105.0となり、前年同月比3.3%上昇、22カ月連続の上昇となった。前月比0.1ポイント上昇し、2.0%以上の上昇は15カ月連続の上昇となる。電力各社の値上げなどが影響した。
一方、厚生労働省の「毎月勤労統計」によると5月の実質賃金は前年同月比1.2%低下、14カ月連続のマイナスとなる。物価の上昇に賃金の上昇が追い付かない状況が続いている。
住宅市場は、大手・中堅住宅メーカー15社の6月受注棟数伸率が▲14.4%、先行指標の集客が▲10%となった。住宅価格の高騰、物価高、景気の先き不安等が下押し要因となり、予算が追い付かない住宅計画者も増加している。積極的な仕掛けの継続、丁寧なフォロー、安心・安全の提案など徹底し、住宅計画者の背中を後押しし、一件でも多くの契約に結び付けたい。

■消費者物価指数伸び率の推移
消費者物価指数伸び率の推移資料)総務省統計局「消費者物価指数」

 

【2.受注情報①】2023年度第1Q(4-6月)受注動向減

~好調度・堅調度ランキング①一条工務店、②積水ハウス・住友林業
 

【3.受注情報②】6月受注最終集計

大手・中堅15社計▲14.4%、中堅5社計3.1%増に下方修正
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1235 (11/18/2024) - 【1.今週の視点】 10月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が11日発表した10月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比0.3ポイント低下の47.5となり…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1234 (11/11/2024) - 【1.今週の視点】 財務省「経済情勢報告」/全11地域のうち5地域で判断を上方修正  ●景気動向 財務省が7日発表した10月の「全国財務局管内経済情勢報告」によると、全国の景気判断を「一部に弱さがみられるものの、緩やかに…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1233 (11/5/2024) - 【1.今週の視点】 10月例経済報告/「基調判断」据え置き、「生産」下方修正 ●景気動向 内閣府が29日に公表した10月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」とし、…続きを読む

 

by .