週刊住宅産業エクスプレス―vol.1149

【1今週の視点】

1月街角景気/【現状】3カ月連続低下、【先行き】2カ月連続上昇

●景気動向
内閣府が8日発表した1月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが48.5となり前月比で0.2ポイント低下した。
3カ月連続の低下となるが、景気判断の表現は「持ち直しの動きがみられる」に据え置いた。一方、先行き判断DIは49.3となり前月比で2.5ポイント上昇し2カ月連続で上昇した。
内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、持ち直しへの期待がみられる」とした。

住宅市場は、大手・中堅住宅メーカー13社の1月受注棟数伸率が前年同月比▲1.3%、先行指標の集客が同▲3%となり、厳しい状況が続いている。
価格高騰、実質賃金低下で予算が追い付かない商談客も増加している。丁寧なフォロー、安心・安全の提案で住宅計画者の背中を後押ししたい。

●2023年1月受注棟数伸率
★全体13社計…▲1.3%、前月比2.7p低下、4カ月ぶり減
★大手 8社計…▲3.9%、前月比4.8p低下、3カ月ぶり減
★中堅 5社計…6.2%増、前月比2.4p上昇、4カ月連続増

■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
街角景気(現状判断・先行き判断)の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」

 

【2.1月受注速報】主要13社計▲1.3%、4カ月ぶり減

~【受注】商談絶対数減に加え、予算追い付かない顧客増加、【集客】18年比45%水準に低下
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1239 (12/16/2024) - 【1.今週の視点】 12月短観/業況判断【大企業製造業】2四半期ぶり改善、先行きは小幅悪化見込む ●日銀短観 日銀が13日発表した12月短観によると、大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス14となり、前回9月の13か…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1238 (12/9/2024) - 【1.今週の視点】 内閣府「景気動向指数」/一致指数(足元)2カ月連続上昇 ●景気動向 内閣府が6日発表した10月の景気動向指数速報(2020年=100)は、足元の景気動向を示す一致指数が前月比2.5ポイント上昇の116…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1237 (12/3/2024) - 【1.今週の視点】 10月新設住宅着工戸数▲2.9%、6カ月連続減/持家9.0%増、35カ月ぶり増 ●住宅着工 国土交通省の建築着工統計によると10月の新設住宅着工戸数は69,669戸、前年同月比▲2.9%(前年10月▲…続きを読む

 

by .