週刊住宅産業エクスプレス―vol.1127

【1今週の視点】

7月百貨店売上高9.6%増、5カ月連続増も19年比▲9.1%

●消費動向
日本百貨店協会が23日発表した7月の全国百貨店売上高は4,391億円、前年同月比9.6%増、5カ月連続増となった。
但し、新型コロナの影響を除く19年比では▲9.1%となり、コロナ以前の水準には戻っていない。

一方、東京、大阪などの10都市合計では12.7%増、19年比▲8%となり、さらに、高級時計や絵画などの高額商材を含む【美術・宝飾・貴金属】は22.0%増、19年比でも33%増となる。
コロナ前との比較で都市部はやや落ち込みが小さく、富裕層需要は好調に推移している。

住宅市場は、大手・中堅15社の7月受注棟数伸率が前年同月比▲10.1%、集客が同▲15%となった。
2,000万円台から3,000万円台のボリュームゾーンでは価格高騰に予算が追い付かない様子見客が増えており、ビルダーや一部ローコスト系との競合も増加している。
一方、富裕層需要は堅調に推移している。市場やユーザーの変化に柔軟に対応し、一件でも多くの契約に結び付けたい。

■百貨店売上高の伸率推移
百貨店売上高の伸率推移資料)日本百貨店協会

 

【2.集客情報】速報『2022年・夏』集客結果

~【来場数】▲10%、19年比▲50~60%/【中身】慎重な来場者が増加
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1235 (11/18/2024) - 【1.今週の視点】 10月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が11日発表した10月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比0.3ポイント低下の47.5となり…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1234 (11/11/2024) - 【1.今週の視点】 財務省「経済情勢報告」/全11地域のうち5地域で判断を上方修正  ●景気動向 財務省が7日発表した10月の「全国財務局管内経済情勢報告」によると、全国の景気判断を「一部に弱さがみられるものの、緩やかに…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1233 (11/5/2024) - 【1.今週の視点】 10月例経済報告/「基調判断」据え置き、「生産」下方修正 ●景気動向 内閣府が29日に公表した10月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」とし、…続きを読む

 

by .