少し前の話ですが、8月にトライベック・ブランド戦略研究所が「Webサイト価値ランキング2015
を発表しました。これは、各企業のウェブサイトが、その企業の事業にどの程度貢献しているのかを金額化し評価するもので、2006年から発表されています。
ランキング全242社の中には、大手ハウスメーカー8社が含まれています。総合順位を見ると、5位の大和ハウス工業を筆頭に、上位10社のうち3社をハウスメーカーが占めています。その他の5社も2ケタ順位で、一見、各社とも高評価を受けているように見えます。
しかし、手放しで喜ぶことはできません。
ウェブサイト価値の総合順位は「売上価値」と「情報価値」の2項目で構成されています。そこで項目別の順位を見ると、「売上価値」はメーカー8社平均で242社中14位と高いのですが、「情報価値
は8社平均で242社中208位と、極端に低迷しています。
「売上価値」は、文字通り販売促進への貢献度です。一方で「情報価値」は、企業や商品の認知度やイメージ、好感度などのブランド向上への貢献度です。具体的には、より多くの方に閲覧していただき、より多くの方に資料請求・会員登録・直接来店などの行動を促すことができるサイトが、情報価値の高いサイトであるようです。
少し意地悪な見方かもしれませんが、このランキングにおいて、住宅各社のウェブサイトは「見てもらう仕掛けや行動してもらう仕掛けが他業界より圧倒的に乏しい」という評価を受けていると言えそうです。総合順位の高さは、売上価値の高さ(受注単価が多業界より高い)によるものと考えられます。
ただし裏を返せば、この現状は「伸びしろが大きい」ということの表れです。潜在顧客のファン化・早期顕在化・来店促進などの取り組みをこれまで以上に積極展開することで、「営業拠点」としての自社ウェブサイトの価値は、まだまだ高めることができそうです。
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最後にセミナーの告知で恐縮ですが、10月も住宅業界のウェブ活用に関するセミナーを開催します。
ウェブによる見込み客獲得を増やすためには、ウェブ担当者の施策だけでなく、ウェブのお客様(資料請求・お問い合わせ)に対する営業担当者の接客技術向上も不可欠です。そこで10月は、ウェブによる資料請求客を来場客に変えるメール接客ノウハウをお伝えし、その場でメール作成実習も行うセミナーを開催します。詳しいご案内はこちら(PDFファイル)をご覧ください。(高田)