積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関の㈱住環境研究所は、消費者向けのWEBサイト「くらしとすまいラボ(http://www.kurasumalabo.jp)」を3月にオープンしました。
住宅メーカーの調査研究機関が表立って情報発信を行うというスタイルは、旭化成ホームズが得意としていますが、大手メーカーの中では少数派です。自社の研究結果を無料で公表することは勇気のいることですが、それ以上に消費者の目線に立った会社である点をアピールし、差別化を図ろうという試みでしょう。
サイトの内容は、これから住宅取得を検討するユーザーに対して、これまで同研究機関が培ってきた成果を、WEBサイトという身近な形で提供しようというものです。直近のテーマとしては「共働き」「時差家族」「定年後夫婦」の3テーマが挙げられています。
またサイトの計画として、2016年3月にスタートし半期に2テーマを発信、2年後の2018年に内容の予定を見直しているということで、運用面の計画もしっかり練られている点が調査期間ならではと言えます。このような後方支援系のサイトは、販売数などとの直接的な関連を図る為の指標が無い為、その効果を図ることが難しく、方向性や目的が立ち消えてしまうことが多いからです。同社の新たなWEB戦略に注目です。(関・和)
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