【1.今週の視点】
日銀「生活意識アンケート」/足元景況感「悪くなった」72.1%、大幅悪化
●景気動向
日銀は7日、2020年6月の「生活意識に関するアンケート調査」の結果を発表した。「現在の景況感を1年前と比べてどう思うか?」という質問に対して、「悪くなった」の回答が72.1%となり、前回調査(20年3月)比で32.5ポイント上昇した。
一方、「1年後の景況感は現在と比べてどうなると思うか?」という質問に対して、「悪くなる」の回答が47.0%となり、前回調査比で1.0ポイント低下、「良くなる」の回答が19.3%となり、前回調査比で13.5ポイント上昇した。足元景況感は新型コロナの影響で急速に悪化、先行きは景気や雇用環境の改善期待を反映しているが見通しは厳しい。
住宅市場では、大手中堅13社の6月受注が前年同月比▲13.1%、先行指標の集客が▲20%となった。6月時点では受注、集客とも4・5月を底に持ち直しの動きだが、新型コロナの感染が再び増加傾向にあり動き鈍化が懸念される。自社の強み訴求、期待を裏切らない初回接客で背中を後押ししたい。
●2020年6月受注棟数伸率
★全体13社計…▲13.1%、前月比14.8p上昇、15カ月連続減
★大手 8社計…▲14.3%、前月比16.0p上昇、15カ月連続減
★中堅 5社計…▲7.5%、前月比7.0p上昇、4カ月連続減
■日銀「生活意識に関するアンケート調査」(2020年6月)
【現在の景況感】を1年前に比べると?
■【1年後の景況感】を現在と比べると?
【2.6月受注速報】主要13社計▲13.1%、15カ月連続減
~【受注】商談絶対数少ないが中身濃く歩留まり高め/【集客】休日当たり前年並みまで改善
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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