●消費動向
日本百貨店協会が21日発表した8月の全国百貨店売上高は前年同月比▲0.2%、2カ月連続減となった。台風や昨年よりも土曜日が1日少ないことが影響した。但し、東京、大阪など10都市の売上高は同1.0%増(2カ月ぶり増)と堅調、高額商材の「美術・宝飾・貴金属」は同▲0.1%、2カ月連続減だが前月の▲1.3%からマイナス幅が縮小した。その他、衣料品、家庭用品、食料品なども前年割れながら、マイナス幅はいずれも前月比で縮小している。天候や休日減などの要因を除くと、個人消費が上向きつつある様子が窺える。
住宅市場は直近の8月受注が大手・中堅メーカーの全体集計で前年同月比6.4%増となった。8月は端境期でボリュームが小さいため、ボリュームの大きな9月受注の結果を見ないとまだ何とも言えないが、上向きがやや加速しつつある様子が窺える。個人消費が本格回復し、住宅計画者の動きもさらに活発化することを期待したい。
■百貨店の売上高伸率推移(前年同月比、%)
資料/日本百貨店協会
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